1954-04-19 第19回国会 参議院 厚生委員会 第30号
今日まで長い間日本の癩対策というものが予防には非常に力が入つておつたが、治療に関する力が入つておらなかつた。従つて患者になおるという確信を与えることもできないし、世の中に対してもどうしても拘束しなければということで来ておるということは、どうも非常に私どももむしろ苦しく感じられます。そこで先ほども竹中さんも、文化国家であるから長い間拘束しておいてはならんという、全く同感であります。
今日まで長い間日本の癩対策というものが予防には非常に力が入つておつたが、治療に関する力が入つておらなかつた。従つて患者になおるという確信を与えることもできないし、世の中に対してもどうしても拘束しなければということで来ておるということは、どうも非常に私どももむしろ苦しく感じられます。そこで先ほども竹中さんも、文化国家であるから長い間拘束しておいてはならんという、全く同感であります。
○説明員(聖成稔君) 現在、先ほどお話がございましたように約五千人未収容の癩患者がおるわけでありますが、これをことごとく療養所へ入つて頂くということが癩対策の根本の問題でございますが、現在医務局所管の国立のベツトのほうから言いますと、約二千床の空床があるのであります。従つて、現在の在野の患者が全部入つてしまうには十分ではございませんけれども、なお二千名が入れるという状態にある。
そうしてこれらをすべて総合いたしました国の癩対策というようなもののプランも、ここで或る程度骨組を立てて行くということが望ましいと思うのでありまして、今のところではまだそう資料が十分に収集されておりませんけれども、初めから余り多くを望んでもどうかと考えられます。
それから十二番目の癩対策費でございます。癩については、昨年御案内のようないろいろ問題がありまして、それらの結果いろいろとこまごまとしたことを記載いたしておりますが、第一番に、二十八年度におきましては癩の療養所においてベッド一千ベツドを増加いたしたのであります。二十九年度におきましてはベツドの増は、取りやめにいたしました。
次に癩対策のための経費でございます。癩対策の要諦は申すまでもなく患者を一人も残さず療養所に収容し、他に伝染する機会を根絶することでございます。このためには患者をして療養所に安んじて入所せしめて療養に専念せしめる必要があるのでございます。
その他一億合計六億ぐらい減少し、その代りに精神衛生対策費、それから癩対策費等につきまして二億ばかり増加いたしておりますので、差引四億の減というようなことになつております。
それから十二番目の癩対策について申上げます。 この点につきましても全般の癩対策というものは公衆衛生局長から説明があると思いますが、そのうち癩療養所に関する、殊に国立癩療養所関係の経費の御説明を私どものほうでいたしたい思うのであります。
それは結核対策と癩対策であります。御承知の通り二十九年度の生活保護費の予算は、大蔵省原案で非常に削減をされた。それが反対にあいまして復活をいたしました。いたしましたが、しかし今まででさえも、たとえば結核の国立療養所へ入つている者が、生活保護費が足りないで病の半ば退所をしなければならないというような実情が非常に多いのであります。復活をしたとしましても、ほとんど昨年とおつつかつつなものであります。
それから次に四ページの12、癩対策の経費でございます。第一番の癩療養所の整備費でございますが、癩療養所においては二十八年度一千ベッドの増をいたしておりますが、二十九年度におきましてはベッドの増は計上いたしておりません。実人員とベッド数との差が相当ありますので、二十九年度におきましては、これの満床にむしろ重点を置く。
次に癩対策でございますが、御案内の昨年夏におきますところのいろいろ問題がありまして、患者からの要望もありまして、それらを勘案いたしまして、予算として計上いたしましたのは、まず第一番に療養所の整備でございますが、二十八年度におきましてはベッドを増床いたしましたが、本年度は増床いたしません。
○山口(正)政府委員 癩対策に関しまして、公衆衛生局、医務局ともに今後予算増額ということにつきましてはできるだけの努力をして参るつもりでおります。ただいまお話の貞明皇后の御遺金を元といたしまして、一昨年から昨年にかけて募金をいたしまして、目標額二億円であつたのが二億二千万円余り募金をされました。
この癩対策が、最近の医学の進歩によりまして見方をかえ得る、希望を認め得る段階になつたということは、非常に喜ばしいことではあるのでございますけれども、今日この治療方法におきましても非常な進歩をしたとはいいながら、まだ十分満足な状況にまで立至つておらない。また感染の危険性の有無というようなことにつきましても、決定的な問題は、癩菌の培養が今日においてまだ不可能であります。
次に番号一二の癩対策については特別に申し上げることはございません。 今の四ページのずつと下へ行きまして5その他でございますが、その備考に藤楓協会委託費百万円とございますが、これは藤楓協会に療養所内の文化活動をお願いする、あるいは未収容患者の収容勧誘のパンフレットをつくるということをお願いする費用でございます。
その次が癩対策費でございますが、(1)の癩療養所、これは国立の癩療養所と私立の癩療養所とがございますが、国立の癩療養所につきましては事務局のほうから御説明申上げたいと存じます。それから次は癩の一時救護所の整備費でございますが、これは現在全国に六カ所一時救護所がございますが、二十八年度において更にもう一カ所設置いたしたいという費用でございます。
それから癩対策といたしましては、癩の療養所の整備費といたしまして国立癩療養所の病床を一千床増加するという計画を立てまして、従来からございました既存の一万二千五百床というものと加えて一万三千五百床の整備費がその下の一般整備費という項といたしまして九千六百三十万円というものを計上してある次第であります。
それで私はまあそれに対しての当局の熱意はどうであるかということはさておいてですよ、あの状況を見るというと、癩療養に対する、癩対策に対する果して行政が実際に行われておるかということに対して多大の疑問を感ずる。
それから癩対策については、特別に申上げることはございません。病床の増設も前年度に引続き行いますわけでございます。それからその癩対策のうちの(5)のその他の事項の摘要欄におきまして、藤楓協会委託費とございますのは、療養所における文化活動或いは未収容者に対する勧奨のパンフレツト作成、それを藤楓協会にやらせるための費用でございます。
癩対策でございますが、癩対策は、他の結核その他の疾病と異なりまして、これは伝染病ではございますけれども、特殊な予防方法がございませんので、ただいま申し上げまするように、癩が伝染病であるという点からいたしまして、そうして比較的患者の数も少いことでございますから、これをことごとく療養所に収容いたしまして、そこで患者さんたちには療養に専念していただくと同時に、社会全体から見ますならば、いわゆる隔離の目的を
今右予算のうち、特に重要なる事項についてその概要を申し上げますと、まず第一は、結核及び癩対策であります。わが国で保健衛生上最も緊要事でありますところの、結核の撲滅につきましては、本年度より画期的な対策を講ずるに至つたのでありますが、明年度も引続きこれを強化することとし、百三億四千二百九十四万余円を計上いたしたのであります。
○山口(正)政府委員 癩対策のうちで、国立療養所に入所いたしております患者に対してプロミンというような薬を使つての治療につきましては、医務局の方の所管になつておりますので、医務局の方から御説明申し上げたいと思います。
癩対策の特殊結晶といたしましては、前年度の予算が七千四百万に対しまして、二十七年度は一億一千万円計上しております。差引三千六百万円の増となつております。
これもあとの癩対策の方に一括出ております。 それから精神病院では、地方の精神病院の項で五百ベツト、前年と同様に五百ベツトをさらに整備するということになつております。 それから脊髄療養所はごく若干土地の関係がありまして、わずか十ベットだけをふやしております。
証人は国際癩対策意見書なるものを厚生省に提出したことがございますか。
これは患者が行くという意味ではなく、專門の医官数名その他の專門家を渡米させて、外国の完全な癩対策を見て来て、これを日本の制度改善、拡充に資するようにしてもらいたい、こういうことであります。 それと部門を異にいたしまして、もう一つございますが、先ほど申しました患者自身が患者に付き添つている場合の手当を増額していただきたい。
また一番重大な問題であります癩に対する根本的の対策というものを確立することは、これはきわめて緊急必要事でありまして、この点につきましては癩予防法等との関係もあり、あるいは癩予防法の改正ということも考えまして、予防局とも十分打合せいたしました上、積極的な癩対策というものを樹立いたしたいと存じております。